2020年06月02日

ひとり親控除及び寡婦控除に関するFAQ(源泉所得税関係)国税庁



  ひとり親控除及び寡婦控除に関するFAQ(源泉所得税関係)

     令和2年5月 国税庁

《目次》
1 改正の概要
〔問〕 令和2年度税制改正により、未婚のひとり親に対する税制上の措置及び寡婦(寡夫)控除
の見直しが行われたと聞きましたが、これらの改正の概要を教えてください。 .......... 3


〔答〕
未婚のひとり親に対する税制上の措置及び寡婦(寡夫)控除の見直しの概要は、次のと
おりです。

⑴ 未婚のひとり親に対する税制上の措置
イ 居住者がひとり親(現に婚姻をしていない者又は配偶者の生死の明らかでない一定
の者のうち、次に掲げる要件を満たすものをいいます。)である場合には、ひとり親控
除として、その者のその年分の総所得金額、退職所得金額又は山林所得金額から 35 万
円を控除することとされました。
(イ) その者と生計を一にする一定の子を有すること。
(ロ) 合計所得金額が 500 万円以下であること。
(ハ) その者と事実上婚姻関係と同様の事情にあると認められる一定の者がいないこと。

ロ 上記イのひとり親控除は、給与等及び公的年金等の源泉徴収の際に適用できること
とされました。

⑵ 寡婦(寡夫)控除の見直し
寡婦の要件について、次の見直しを行った上で、寡婦(寡夫)控除をひとり親に該当
しない寡婦に係る寡婦控除に改組することとされました。
イ 扶養親族を有する寡婦についても、上記⑴イ(ロ)の要件が追加されました。
ロ 上記⑴イ(ハ)の要件が追加されました。
また、寡婦控除の特例(いわゆる「特別の寡婦」に該当する場合の寡婦控除の特別加
算)を廃止することとされました。
(注) 改正後の「ひとり親」及び「寡婦」の要件について、詳しくはそれぞれ問3及び
問4をご覧ください。


2 適用開始日
〔問〕 未婚のひとり親に対する税制上の措置及び寡婦(寡夫)控除の見直しは、いつから適用さ
れるのですか。.................................................................. 3

〔答〕
これらの改正は、令和2年分以後の所得税について適用されます。具体的には、令和2
年分以後の年末調整(令和2年分の年末調整については同年中に支払うべき給与等でその
最後に支払をする日が同年4月1日以後であるものに限ります。)及び確定申告において適
用されます。
また、月々の源泉徴収においては、令和3年1月1日以後に支払うべき給与等及び公的
年金等について適用されます。
そのため、令和2年分の源泉徴収事務においては、月々の給与等及び公的年金等に対す
る源泉徴収では改正前の控除が適用され、年末調整では改正後の控除が適用されることと
なります。
(注)1 死亡退職等により、令和2年中に支払うべき給与等でその最後に支払をする日
が令和2年4月1日前であるものに係る年末調整については、改正前の控除が適
用されます。
2 公的年金等の受給者や(注)1のように改正前の控除が適用される年末調整の
対象者が、令和2年分の所得計算において改正後の控除の適用を受けるためには、
確定申告をする必要があります。




3 ひとり親
〔問〕 「ひとり親」とは、どのような人をいうのですか。 ................................ 4

〔答〕
「ひとり親」とは、現に婚姻をしていない者又は配偶者の生死の明らかでない一定の者
のうち、次に掲げる要件を満たすものをいいます。

⑴ その者と生計を一にする子(他の者の同一生計配偶者又は扶養親族とされている者を
除き、その年分の総所得金額、退職所得金額及び山林所得金額の合計額が 48 万円以下の
ものに限ります。以下同じです。)を有すること。

⑵ 合計所得金額が 500 万円以下であること。

⑶ その者と事実上婚姻関係と同様の事情にあると認められる者(次に掲げる者をいいま
す。以下同じです。)がいないこと。
イ その者が住民票に世帯主と記載されている者である場合には、その者と同一の世帯
に属する者の住民票に世帯主との続柄が世帯主の未届の夫又は未届の妻である旨その
他の世帯主と事実上婚姻関係と同様の事情にあると認められる続柄である旨の記載が
された者
ロ その者が住民票に世帯主と記載されている者でない場合には、その者の住民票に世
帯主との続柄が世帯主の未届の夫又は未届の妻である旨その他の世帯主と事実上婚姻
関係と同様の事情にあると認められる続柄である旨の記載がされているときのその世
帯主

このように、ひとり親は、婚姻歴の有無や性別にかかわらず、その者と生計を一にする
子を有するなど、上記要件を満たす単身者が該当することとなります。
そのため、改正前は寡婦(寡夫)控除の対象ではなかったいわゆる未婚のひとり親が「ひ
とり親」に該当することとなる場合や、反対に、改正前は寡婦(寡夫)控除の対象であっ
た方が「ひとり親」に該当しないこととなる場合がありますので、ご注意ください。
なお、改正前は「寡夫」又は「特別の寡婦」に該当していた方の場合、上記要件のうち、
⑶以外の要件は満たしていますので、上記⑶の要件を満たせば「ひとり親」に該当するこ
ととなります。

4 寡婦
〔問〕 改正後の「寡婦」とは、どのような人をいうのですか。 ............................ 5

〔答〕
改正後の「寡婦」とは、次に掲げる者でひとり親に該当しないものをいいます。

⑴ 夫と離婚した後婚姻をしていない者のうち、次に掲げる要件を満たすもの
イ 扶養親族を有すること。
ロ 合計所得金額が 500 万円以下であること。
ハ その者と事実上婚姻関係と同様の事情にあると認められる者がいないこと(注)。

⑵ 夫と死別した後婚姻をしていない者又は夫の生死の明らかでない一定の者のうち、次
に掲げる要件を満たすもの
イ 合計所得金額が 500 万円以下であること。
ロ その者と事実上婚姻関係と同様の事情にあると認められる者がいないこと(注)。

改正後の「寡婦」の要件は上記のとおりですが、改正前の「寡婦」の要件との主な違い
は、@扶養親族を有する寡婦についても上記⑴ロ及び⑵イの「合計所得金額要件」が、
A上記⑴ハ及び⑵ロの「非事実婚要件」が、それぞれ追加されたこととなります。
そのため、改正前の寡婦控除の対象ではなかった方が、改正後の「寡婦」に該当するこ
とはありません。
(注) 上記⑴ハ及び⑵ロの要件については、問3の⑶と同様です。


5 源泉徴収の際にひとり親控除の適用を受けるための手続
〔問〕 給与等又は公的年金等の源泉徴収においてひとり親控除の適用を受けるための手続につい
て、教えてください。............................................................ 5

6 改正前後における「ひとり親」等の判定関係
〔問〕 改正前の「寡婦」、「寡夫」及び「特別の寡婦」又はいわゆる「未婚のひとり親」と改正後
の「寡婦」及び「ひとり親」の判定関係について、教えてください。 .................. 6

7 令和2年4月以降の源泉徴収における手続
〔問〕 改正前は「寡婦」に該当しませんでしたが、改正後は「ひとり親」に該当することとなる
場合、令和2年4月以降の源泉徴収において、何か手続が必要となるのでしょうか。 .... 7

8 令和2年分の年末調整時の申告
〔問〕 改正前は「寡婦」、「寡夫」又は「特別の寡婦」に該当していなかった人が、改正後は「ひ
とり親」に該当することとなる場合、令和2年分の年末調整においては、どのように申告す
ればよいのでしょうか。.......................................................... 7

9 令和2年分の年末調整において申告不要とされている者の控除の適用
〔問〕 改正前は「寡夫」又は「特別の寡婦」に該当し、改正後は「ひとり親」に該当することと
なる場合、令和2年分の年末調整において申告は必要ないようですが、手続をせずにひとり
親控除が適用されるのでしょうか。................................................ 8

10 令和2年分の源泉徴収簿への記載
〔問〕 令和2年分の年末調整において、「ひとり親」に該当する旨の申告を受けた場合、源泉徴
収簿はどのように記載すればよいのでしょうか。 .................................... 8

11 令和3年1月以降の源泉徴収における変更点
〔問〕 令和3年1月1日以後に支払うべき給与等及び公的年金等に対する源泉徴収からは、新た
に創設されたひとり親控除や改正後の寡婦控除が適用されるとのことですが、具体的にはど
のような変更が生じるのでしょうか。 .............................................. 9









posted by 依田宣夫 at 22:11| Comment(0) | トピックス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする